新築のZEHで市の補助金はもらえる?神奈川で受付中の市と条件の違い
2026-09-11 公式サイト確認・執筆
新築の家をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にすると、国の補助金とは別に市の補助金を受け取れる場合があります。当サイトが掲載している神奈川県内19市の制度を調べたところ、新築のZEHが補助の対象になる制度は10市にありました。2026年9月11日時点で受付中は7市です。残る3市は今年度の受付を終えています。
神奈川県のZEH補助金は、2026年9月7日に受付を再開した当日に締め切られました。今年度のZEHの補助は、国と市の制度から探すことになります。
この記事でわかること。
- 新築のZEHに補助を出している神奈川の市と金額
- 市によって違う「ZEH」の範囲と申請の前提条件
- 今年度の受付を終えた市と、国の補助の残り
受付中の7市とZEHの補助額
定額の補助が大きいのは川崎市と相模原市です。川崎市はZEH+が40万円、相模原市はZEHが30万円です。各市の公式ページで確認した内容を並べます。
- 川崎市…ZEHとZEH Orientedが25万円、ZEH+が40万円です。受付は2026年12月28日までで、予算の執行率は9月9日時点で41%でした。
- 相模原市…ZEHが30万円で、LCCM住宅は10万円を加算します。第1期の申請は2026年9月30日必着です。
- 平塚市…ZEH1件あたり20万円です。蓄電池を同時に設置すると5万円が上乗せされます。
- 厚木市…ZEHが10万円です。申請額は2026年8月28日時点で予算の70%に達していました。
- 南足柄市…上限10万円です。国や県の補助額、または対象経費の3分の1をもとに計算します。
設備の補助にZEHの加算をつける市もあります。鎌倉市は太陽光などの補助に、ZEH等の基準を満たす場合の5万円を加算します。綾瀬市は、BELS評価書でZEHと示せる場合に10万円を加算します。
市によって違うZEHの範囲
同じ「ZEH」でも、補助の対象になる住宅の範囲は市ごとに違います。区分の名前が1つ違うだけで対象外になるため、建てる家の区分を先に確かめてください。
- 厚木市…ZEH+と狭い意味のZEHだけが対象です。Nearly ZEHとZEH Orientedは対象外です。
- 南足柄市…Nearly ZEHとZEH Orientedも対象に含めています。対象は新築の戸建住宅です。
- 川崎市…ZEH Orientedも25万円の対象です。
- 相模原市…マンションのZEH(住棟評価やZEH-Mなど)は対象外です。
家がどの区分に入るかは、第三者の評価で決まります。平塚市・厚木市・南足柄市・綾瀬市は、BELSの評価書や認証でZEHであることを示すよう求めています。BELSを取得するかどうかは、設計の打ち合わせの段階で住宅会社に確認してください。
国の補助が前提になる2市
厚木市と南足柄市では、国や県の補助を受けていることが市の補助の条件です。市の補助だけを単独で申し込むことはできません。
- 南足柄市…国か県のZEH補助で、交付決定または交付確定を受けていることが要件です(交付要綱第4条)。
- 厚木市…国の補助事業を使ってZEHを導入したことが要件です(交付要綱第3条)。対象の事業には、ZEH支援事業やみらいエコ住宅2026事業が含まれます。
県のZEH補助金は今年度の新規受付を終えました。これから申し込む人にとっては、国の補助の交付決定が2市の補助への入口になります。
国のみらいエコ住宅2026事業は、新築のZEH水準住宅に40万円(1〜4地域)または35万円(5〜8地域)を出します。GX志向型住宅は125万円または110万円です。ZEH水準と長期優良住宅は、子育て世帯か若者夫婦世帯に限られます。注文住宅のZEH水準は、受付が2026年9月30日までと早く終わります。予算の消化率は、2026年9月11日午前0時時点でGX志向型住宅が56%、長期優良住宅・ZEH水準住宅が29%でした。
世帯の条件は子育て世帯・若者夫婦世帯だと住宅の補助金は増える?で詳しく扱っています。
併用できない組み合わせにも気をつけてください。平塚市は、ZEHの補助と市の太陽光発電設備導入補助金を同じ住宅で両方受けることを認めていません。
今年度の受付を終えた3市
伊勢原市・秦野市・小田原市のZEH補助は、今年度の受付が終わっています。
- 伊勢原市…ZEHが10万円でした。予算額の上限に達し、2026年9月10日11時28分に受付を終了しました。
- 秦野市…ZEHが定額25万円でした。2026年5月15日の申請分で受付を終えています。
- 小田原市…ZEHが10万円でした。予算の枠に達して受付を終えています(2026年8月24日に公式ページで確認)。
伊勢原市は、9月9日時点の予算残額を133,000円と公式ページに掲示していました。10万円の補助なら残り1件分です。翌日の午前に締め切られました。
申請の時期で差がつく相模原市
相模原市は年2回の申請期間を設け、申請が予定件数を上回ると抽選にします。
- 第1期…2026年9月1日〜9月30日必着。4月1日〜9月30日に完了したものが対象です。
- 第2期…2027年2月1日〜2月26日必着。2026年10月1日〜2027年2月26日に完了したものが対象です。
第1期のZEHの予定件数は50件で、9月4日時点の申請は3件でした。9月までに完了した分を第2期にまとめて申請することはできません。第1期に抽選があるかどうかは、10月中旬を目処に市のホームページで公表されます。
平塚市・厚木市・南足柄市・鎌倉市・綾瀬市は、予算に達した時点で受付を終える仕組みです。引き渡しの時期が決まったら、申請できる期間と予算の残りを早めに確かめてください。国と市の補助を重ねるときの考え方は補助金の「併用」入門にまとめています。